2022年11月11日(金)に公開される映画『すずめの戸締まり』
新海誠さんが監督・脚本を手がける最新作となります。
新海誠監督と言えばこれまでに
- 2016年「君の名は。」
- 2019年「天気の子」
という名作を生み出した名監督で知られていますね。
2022年に今作では原菜乃華さんが声優を務める岩戸 鈴芽(いわと すずめ)と、SixTONES・松村北斗さんが声優を務める宗像 草太(むなかた そうた)が中心となって物語は進みます。
青年・草太と出会い、廃墟にある災いの扉を閉じていく為、全国を旅する少女の解放と成長を描くストーリーとなっています。
この記事では
- 『すずめの戸締まり』のモデルとなった場所・聖地(スポット)
- 鈴芽の故郷は実在するのか
- 映画に使われている方言について
- 日南市と日本神話の関係
の上記4点についてご紹介していきます。
公式に発表されているロケ地ではありませんので、参考程度に見ていただけると幸いです。
目次
『すずめの戸締まり』宮崎県日南市がモデルになっている
2022年11月11日(金)に公開される、新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』
主人公は17歳の女子高生、岩戸 鈴芽(いわとすずめ)です。
『すずめの戸締まり』の作中に流れるニュース地域や、スマホの防災速報の画面を確認すると、鈴芽は宮崎県の南部に住んでいることが分かります。
そんな鈴芽の故郷は、宮崎県の日南市がモデルになっていると言われています。
スマホの画面には鈴芽の自宅の場所が表示されているのですが、実際の地図と照らし合わせると宮崎県日南市に当たります。
2022年10月28日(金)に流れた『すずめの戸締まり』冒頭12分を観た視聴者の間でも話題になっていました↓
何気に「君の名は」の後半から見て、続いて新作の「すずめの戸締り」12分見たら・・・あれ?舞台日南市?
— 美智 (@oH5xOjJXMbyd6hu) October 28, 2022
すずめの戸締まり、宮崎、しかも日南なんやね。。知らんかった、、
— げ (@gnLHz) October 28, 2022
えっすずめの戸締まりの舞台って日南なの〜?ちょっと興味湧いた
— Risa (@risamushi) October 28, 2022
ここからは作中で流れた映像をもとに、モデルとなった場所をご紹介していきます。
新海誠監督が手がけた映画の公開後は多くの聖地が話題になり、作品にまつわる場所の聖地巡礼をする方が続出しました。
今作『すずめの戸締まり』でも、聖地となりうる場所をご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
外浦港(とのうらこう)
外浦港は、日南市南郷町にある地方港湾です。
漁港と言えば、鈴芽と閉じ師の青年・草太が初めて出会うシーンが印象的でしたね。
後にもお伝えしますが、鈴芽が住んでいる場所は“門波(となみ)町”となっています。
この門波町のモデルになっている漁港が「外浦港」という情報がありました。
漁協に勤めている岡部 稔(おかべ みのる)が電話してるシーンで、背景の地図と外浦港の形と一致↓
門波漁港の場所モデルは宮崎県日南市南郷町の外浦港ですね #すずめの戸締まり https://t.co/MwqTnIirLP pic.twitter.com/oCKglMCx6E
— うにまる (@unimaru_) November 16, 2022
これは本記事へのコメントで “ひろ” さんが伝えて下さった内容で、Twitter上でも “うにまる” さんが特定してくれていました。
同じ日南市である「油津港」が有力だと思っていましたが、地図の形状が完全に一致することから、漁港のモデルになったのは外浦港である可能性が高いです。
コメントによる情報提供ありがとうございました(^ ^)
坂道のモデル
漁港のモデルが「外浦港」であるとお伝えしましたが、鈴芽と草太が出会った坂道は外浦港周辺には見当たりませんでした。
(情報あれば教えていただけると嬉しいです・・・)
ただ、同じ日南市にある「油津港(あぶらつこう)」周辺の坂道がモデルになっている可能性があります。
「漁港が見える坂道が油津にある」
という情報を、当記事を見て下さった油津出身の “Yさん” から頂けました。
それがこちら↓ 左手には油津港が見えます。
映画のシーンと全く一致している訳ではありませんが、この場所は油津港へ抜ける坂道となっています。
断言はできませんが、油津港 周辺の坂道がモデルとして採用された可能性はあるでしょう。
Yさん、情報提供ありがとうございました(^ ^)
【追記】
日南市の「外浦港」〜串間市の「舳港」へと続く坂道も、作中の坂道と風景が似ているとの情報がありました。
それがこちら↓ 左手奥には「舳港」
風景だけを見ると、油津港 周辺より似ているような気もします・・・
ただ、この坂道は日南市ではなく、串間市 (日南市より南)に存在する坂道です。
舞台が日南市であれば坂のモデルではないかもしれませんが、風景は映画のシーンと結構似ていますね。
こちらは “アトム” さんより情報をいただきました。
ありがとうございます^ ^
あくまで憶測に過ぎませんが
- 漁港のモデル:外浦港
- 坂道のモデル:「油津港 周辺」または「舳港 周辺」
というように、モデルになった場所を分けて描かれているかもしれませんね。
日南線
鈴芽の故郷を走る電車は、日南線がモデルになっていると思われます。
作中で、鈴芽が友達から顔が赤いことを指摘されているシーンでは、青いラインの入った電車が通過しました。
比較してみると、
- 『JR』
- 『90 * 6』
という印字の共通点が見受けられました。
日南線は、宮崎県南部や鹿児島県東部の市町を結ぶ地域輸送路線です。
日南市を走る路線であることや、青いラインや印字が作中に登場する電車とほぼ一致するという点から、日南線がモデルになったと言えるでしょう。
祇園踏切
先ほどご紹介した日南線の電車が通っていた踏切。
作中では『凪岡(なぎおか)踏切』と記載がありましたが、調べたところ、凪岡踏切という名前の踏切は存在しませんでした。
モデルとなった踏切は、大分県臼杵市(うすきし)にある『祇園(ぎおん)踏切』だと思われます。
この踏切の場所は宮崎県でもないのですが、比較してみると
- 『注意』の看板
- 『危険』の看板
- 踏切周りの柵
など、ビジュアルが一致します。
『祇園踏切』は、大分県立臼杵高等学校の近くにある踏切です。
この情報は、”うにまる”さんがTwitter上で発信していました↓
凪岡踏切は、日豊本線臼杵駅近くにある祇園踏切ですね #すずめの戸締まり https://t.co/qqUfsozLJL pic.twitter.com/RXHQvxYplj
— うにまる (@unimaru_) October 28, 2022
『すずめの戸締まり』鈴芽の故郷 “門波町” は架空の地名
鈴芽の故郷のモデルになっている場所は日南市。とお伝えしましたが、
作中の設定では”門波(となみ)町”となっています。
鈴芽の入った廃墟の入り口には『門波リゾート観光案内図』という看板がありましたね。
しかし、実際には“門波町”という地名は存在しません。
扉がある廃墟の入り口の看板には
『門波ガーデンホテル』
と記載がありましたがそんなホテルも存在しないので、作品用に作られた架空の地名だと思われます。
ちなみに『となみ魚連』というのも存在しませんでした↓
門波町という場所は存在しませんでしたが、宮崎県に『門川町(かどがわちょう)』という地名は存在します。
街並みが作中の風景と似ているので
『門川町がモデル?』
と思いましたが、門川町は宮崎県の北部に位置しています。
鈴芽の故郷は『宮崎県南部』と、はっきりと記載されていますので、やはり日南市が門波町のモデルになったと思われます。
『すずめの戸締まり』方言は宮崎県の北部?
鈴芽の故郷について、位置的には宮崎県の南部にある日南市とお伝えしましたが、方言は日南市の方言ではないようです。
こちらは本記事に “宮崎県民” さんがコメントしてくれた情報ですが、作中で使われていた言葉は宮崎県北部の方言なんだそうです。
宮崎県北部にある”日向市”や、先ほどご紹介した”門川町”の人たちは、映画で使われた方言で話すとの情報でした。
宮崎の者です。
あの方言は、日南ではなく、県の北部方言です。
県の北部だと日向に細島港からフェリーは出ています。
門川町と日向は港町で、漁港もあり、公開された冒頭の方言で話します。懐かしくなりました。引用元:コメント欄
“宮崎県民”さんからのコメントを参考にすると、映画には宮崎県北部の方言が使われているようです♪
『すずめの戸締まり』宮崎の日本神話に関わりがある?
『すずめの戸締まり』は日本神話と深く関わりがあるとされています。
モデルは日南市とご紹介しましたが、日南海岸には『青島』や『鵜戸神宮』など、日本神話の舞台となったと伝えられる場所があります。
また、主人公の名前は岩戸鈴芽ですが、天照大神が姿を隠したという“天の岩戸”が由来になっている可能性もあります。
宮崎はかつては日向と呼ばれ、古事記や日本書紀に記された神話伝承の舞台として知られている。
特に県北の高千穂は伊弉諾尊と伊弉冉尊の二神が最初に創造したという淤能碁呂島や、天照大神が姿を隠したという天の岩戸など、日本神話に於ける有名なエピソードに縁のある土地が多く残っている。
日南海岸にもまた、青島や鵜戸神宮など、日本神話の舞台となったと伝えられる場所がある。
日本神話などの考察をしている”太郎@大人ノ学校”さんも、『天岩戸神話をモチーフにしている』と発信していました。
新海誠監督作品『すずめの戸締まり』はヒロインの名前が【岩戸鈴芽】であることや公開日が11月11日ということなどから、『天岩戸神話』をモチーフにしていると考えられる。
ちなみに、岩戸を開くきっかけを作ったアメノウズメが手にしていたのはサナギ【鈴】をつけた矛であり、ここが鈴に通じている。
— 太郎@大人ノ学校 (@Taro1868) October 28, 2022
新海誠監督の作品は神話と結びついている場合が多く、今作の『すずめの戸締まり』も日南の神話と深い関係があると思われます。
『すずめの戸締まり』舞台は宮崎のどこ?鈴芽の故郷は架空の町だった?まとめ
今回の内容をまとめると
- 『すずめの戸締まり』は日南市がモデル
- 鈴芽の故郷 “門波町” は架空の地名
- 方言は宮崎県北部
- 宮崎の日本神話に関わりがある
となります。
九州の中でも今作では宮崎県日南市がモデルになりました。
今回お伝えした内容は完璧に断言できる情報ではありませんが、皆さんの参考材料になれば幸いです。
ぜひ劇場に足を運んで作品の世界観を楽しんで下さいね♪
U-NEXTでは
- 『君の名は』
- 『天気の子』
- 『すずめの戸締まり冒頭12分』
など、新海誠監督の作品を楽しむ事ができます。 映画公開に合わせてチェックしてみて下さい♪
『ル・ル〜ルルルル〜♪』の綺麗な歌声で話題。
RADWIMPS・野田洋次郎さんが手がけた楽曲の歌手について↓
原作「すずめの戸締り」をチェック↓
コメント
宮崎の者です。
あの方言は、日南ではなく、県の北部方言です。
県の北部だと日向に細島港からフェリーは出ています。
門川町と日向は港町で、漁港もあり、公開された冒頭の方言で話します。懐かしくなりました。
それと、全国共通かもしれませんが、私が通っていた日向市内の高校は窓側に斜め鉄の支えがありました。
宮崎県民さん、コメントありがとうございます!
映画で使われている方言は北部の方なのですね!
見たところ鈴芽の自宅は位置的に南部の方だったので、北部と南部の両方を混ぜた設定にしてるんですかね??
ちなみに、私の高校は斜め鉄の支え?はありませんでした。。。
お疲れ様です。
宮崎の港は、外浦港です。漁協のシーンで後ろの地図がピッタリ一致しますよ。
とのうら、ですしね。
地元ですので映画を見てすぐにわかりました。
調べてみてください。
ひろさん、貴重な情報ありがとうございます!
確かに調べてみると後ろの地図と一致しますね!
地元ではないので、こういった情報は大変助かりますm(__)m
外ノ浦より南下した、舳港への坂道では?
島の位置が違いますが。参考までに。
宮﨑の日向に半世紀住んでました。
〇〇け。〇〇じゃわ。など、ネイティブではない俳優さんが吹き込んでいるのですが、まさに日向弁ですね。何故監督がチョィスされたのか?と思いながら鑑賞しました。
確かにあれは、門川、日向の方言でイントネーションがそっくりでした
延岡とも違っていたと思います
宮崎を離れて50年、とても懐かしく拝見しました
子供達が宮崎のおばちゃんが話す言葉と同じだから映画見て来なと。
県北育ち、国内転々し、現在日南住みです。
日南市の外浦漁協関係者が方言指導されたと聞きました。
県内似たような訛りや方言はありますし、声優さん方もネイティブではないでしょうから、セリフの部分部分を切り取れば自分の住んでいる地域の方言だと思うことは十分あり得ますよね。
あと思ったのが、叔母役の深津絵里さんが大分出身なので、訛りが大分に近い宮崎北部に寄った可能性もありますかね。
まあ、どこの言葉かは監督に聞かないと分かりませんが、宮崎県には良いところが沢山ありますので、この映画をきっかけに九州の南の方まで足を運んでほしいですね!
※校舎の窓側に見える斜めの鉄柱ですが、あれは耐震工事のためのものだと思います。全国あちこちで見られますので、何ら珍しいものではありませんね。
(追記)
昨年の「宮崎日日新聞」に次のような記事があります。
「映画のエンドロールで、日南市外浦漁協のクレジットが流れることも話題になっている。主人公の叔母は漁協勤務の設定。同漁協によると昨年、製作スタッフが訪問し、女性職員の業務などを紹介したほか、方言なども教えたという。」
参考までに。